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下記の「ふるさとマップ」は、桜郷土史研究会の先輩会員が1985年(昭和60)に手作りした地図です。
- ふるさとマップの特徴・・・その1
この地図の第一の特徴は、桜花台や桜新町の団地造成以前の地形がとてもよく分かる点です。
桜地区南の丘陵地の桜台と桜ヶ丘は1973年(昭和48)、桜花台は1988年(昭和63)、桜新町は1990年(平成2)に人々が住み始めました。
当然のことに、桜地区の人口は著しく増加し、わたし達の郷土は大きく変化しました。
「1985年作成のこの地図」と「現在の桜地区」を考え合わせて、自然と人間のかかわりの変化、具体的に何がどう変わったか、クラスメートと話し合ってみてください。
- ふるさとマップの特徴・・・その2
君はこの地図を見て、聞いたこともない地名がたくさんあることに驚いたことでしょう。
この地図の第二の特徴は、今ではお年寄りしか知らない「字名(あざめい)」や「通称地名」がたくさん記されていることです。
- 地名について
往古より、ある場所の“地形”、“生えていた植物”、“生息していた動物”、“人々のいろいろな営み”などをもとに、人々は地名を付けてきました。
今では意味不明となってしまった地名も、昔はその場所を的確に言い表していて、村中の誰が聞いても「あ〜、あそこのことだな。」と、すぐ分かった筈です。
また、私たちの先人が、自然をおそれその力をあがめ、自然とうまく共存してきた証(あかし)とも考えられる「地名」も多く残っています。
「地名」は、その場所の持つ大切な情報を、仲間や子孫に伝えるという手段でもありました。
この地図の中で、珍しい地名を探し出し、その場所がどのような自然・地理的条件を持っていたか想像してみるのも結構楽しいですよ。
- 君たちへお願い
桜地区の地形や自然環境は今後も変化することでしょう。ある地名が消え、新しい地名に生まれ変わるでしょう。
1985年当時の過去の桜地区、君が知っている現在の桜地区、そして君が将来知ることになる未来の桜地区。
そうした「桜地区の変貌振り」を、君の目でしっかり見て確かめ、記憶に留め、君の後から来る世代にありのまま語り伝えてください。
私たち桜郷土史研究会員は、君たちにそうして欲しいと願っています。