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桜町シデコブシの開花状況、自生地環境保全状況、夏季・シデコブシ狂い咲きについてのページです。

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桜町シデコブシ通信 (2005年〜2010年の6年間のレポート)
   
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 2010年度 開花情報
【シデコブシ通信 第1報 (2010年3月23日号)
  2010年3月20日(土) 晴
   
   やさしい春の陽射しを受け、美しいピンク色の蕾がやっと4、5個見え始めました。

    


                            (写真撮影:2010/03/20 相場義生会員)


  2010年3月23日(火)曇のち雨  (午前11時撮影)

今年も開花第一号は、ミルクロード側(自生地東側)のシデコブシでした!


(2010年3月23日.11:00a.m. 撮影)

自生地北側(駐車場側)のシデコブシ

(2010年3月23日.11:00a.m. 撮影)
きれいに整備された自生地で、シデコブシは可憐な蕾をたくさん付けています。

今週末には美しい開花が楽しめそうです。


    • 自生地の直横を走るミルクロードの交通量は年々拍車がかかり、加えて直ぐ近くに交差点があるため、往々にして信号待ち車両の長蛇の列ができます。これに伴う排気ガス量の増大は否めず、シデコブシに与える影響が危惧されます。

  •                 2010年3月23日撮影 (西から東のミルクロードを望む)
  •                 
    • 桜町のシデコブシ保護活動、今年も竹と奮闘の日々が続きます。
      「桜町シデコブシ自生地」の立地のもう一つの悪条件は、南側に鬱蒼とした孟宗竹の竹林があることです。この竹林がシデコブシに深い日陰をつくり、しかも旺盛な地下茎がシデコブシの根を圧迫してその生育を妨げていると推測されます。

      こうした竹の猛威を食い止めるには、“筍”や成長してしまった“若竹”を、ひたすら根気よく取り除く以外に方法がありません。

      今年も既に3月5日(金)から、「よっかいち環境クラブ」の横関様と当会の鈴木・藤田両会員が、孟宗竹や雑木の伐採と下草刈り及び周辺整備などのボランティア活動を開始・続行中です。


【シデコブシ通信 第2報 (2010年3月27日号)

                  

駐車場側(自生地北側)のシデコブシがやっと1つ2つ開き始めました。
花の咲き出す頃に開花を催促するかの如く降る雨・・・催花雨(さいかう)は降れども、
一日中気温が上がらない日が続くので、咲き揃うのはもう少し先になりそう。

                      

                                    (2010年3月27日 9:30a.m. 撮影)


【シデコブシ通信 第3報 (2010年4月3日号)

 シデコブシの花は、たくさん咲き始める今頃が、最高に可憐で美しい時期です!
 
            
  • 4月3日(土)、午前11時、4月だというのに桜町では小雨がらつく寒々しい空模様で、時折強風が吹きすさびシデコブシの繊細で細長い花びらを震わせていました。

  • シデコブシ周辺の雑木と孟宗竹はかなり伐採されたため、今年はフェンス近くの日当りの好い場所のシデコブシばかりでなく、フェンスから離れた後方の木にも驚くほどたくさんの花がつき、明らかに太陽の恵みが行き届いていることを示しています。
    シデコブシの生育環境は随分改善されました。
    あとは、当自生地周辺で、自動車の激増による排気ガス汚染が深刻にならないことを願うばかりです。     
                

                             (2010年4月3日 11:00a.m. 撮影)


シデコブシ通信 第4報 (2010年7月21日号)

      今年もまた盛夏を迎えるこの時期にシデコブシの返り咲きが見られました
             

 今年もシデコブシの返り咲きが見らる季節になってきました。シデコブシの花が咲くのは本来春先3月下旬から4月にかけて新葉の展開に先だって見られるものなのですが、7月中に返り咲きが見られることがあります。何年も前から観察している訳でもありませんから『桜のシデコブシ』にいつ頃から返り咲きが見られるようになったのか定かではありませんが一昨年、その前年あたりにも見られていることは確かです。元来有色系モクレン科の植物(栽培種の辛夷、紫木蓮などマグレリア属。白花のハクモクレンに返り咲は見られません)に返り咲の多いことは事実で、害虫による食害などで生育を妨げられることでよく現れると植物学の書物にも出ております、近隣のシデコブシ自生地(川島、菰野町田光など)で返り咲があまり見られていないことを耳にすることがありますが、自生地のシデコブシは接ぎ木、挿し木などによって人為的に増殖されたクローンではなく総てが自然交配による実生株であることから対立遺伝子の分布が異なるなど繁殖地毎に素性が違っていることも岐阜県あたりの研究家が指摘している通りで、近年になってこの現象が顕著になり始めたとするなら、交通量の多い通称ミルクロードのすぐ脇にあり、東名阪自動車道も近く、北勢地区の工業都市四日市を控えていることなどから大気汚染による生育障害と見るのが妥当かも、他に生育地が竹藪に接しており生育が孟宗竹によって圧迫されていることも考えられますが、こちらの方は最近厚志家によるボランティア奉仕活動によって環境整備が進展しつつあり、またこの植物が好む成育環境からも愛知・岐阜等他府県の自生地に比較して立地条件はあまり違ってはいないと思います。
(相場郷土史会員記)
                       (2010年7月20日 撮影)

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