(三重県四日市市桜地区内の「石造物」集成) |
先人の確かな足跡である石像物が、今も無言でひっそりとたたずんでいます。 「こんな所に・・・」と、意外な場所に「石造物」がたくさん残っています。 あなたも探しに出かけてみませんか? それぞれ個性的でいい表情してるんですよ、これが。 意外とね。 私たちの先人が、身近な信仰の対象とした「山の神」や「疱瘡(ほうそう)の神」、 かつては幾多の旅人を導いた「道標」などなど・・・ 現代人が捨て去ろうとしている石造物を 一つ一つ取り上げ、形ある資料としてまとめました。 四日市市桜地区の先人の心象風景、どうぞ垣間見てください! |
C O N T E N T S | |
山の神 |
わたしたちの素朴な信仰「山の神」が、遠い過去の遺物とならんとしています。 押し寄せる開発の波にもめげず、 桜地区には8ヶ所に「山の神」は静かに鎮座しています。 |
山之神の掛軸について | 四日市市桜町南 佐野師光氏 特別寄稿 |
山の神祭事 | 桜町山上に継承されている珍しい“「山の神の掛軸」に伴う祭事”。 神様への崇敬の念と、山上の皆様の繋がりの大切さ・温もりに感動! |
疱瘡の神 (ほうそうのかみ) |
昔、桜地区には「疱瘡(ほうそう)の神さん」という素朴な信仰がありました。 疱瘡とは・・・天然痘のことです。 感染力の強い伝染病です。 疱瘡の脅威に、怯えた当地の人々の信仰をたどってみましょう。 |
道標 |
桜地区では、大正8年頃から昭和前半まで、旅人の道しるべとして親しまれた「道標」があちこちにありました。 しかし、その「道標」たちは、今では近代的道路標識にその道を譲り、里道の端っこでひっそりとたたずんでいます。 そして、あなたが見つけてくれるのを待っています! |
Map道標と山の神 | 地図を片手に、道標と山の神を探訪してみませんか? 道で出会ったお年寄りに昔の話を聞いてみましょう。 皆さん気楽に、いろいろお話してくださいますよ。 |
桜村の元標の記念碑 | 昭和63年に「桜村の元標の記念碑」として石碑が建てられました。 「元標とは何か?」 当地の元標の真相に迫ります。 |
石碑いろいろ | 風化しつつある格調高い漢詩文の石碑、桜地区出身の俳人の句碑、折々の記念碑など、桜地区に残る様々な石碑を調査して、おおよその年代順に掲載しました。 これらの石碑のリンク先を辿って、桜地区の歴史を紐解くのも一興です! |
2002年4月調査、5月 初掲載 |
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